「マンガ大賞2015」TOP10 大賞は東村アキコ/著『かくかくしかじか』〜王様のブランチ
2015年3月28日 王様のブランチ いま一番面白いマンガに送られる「マンガ大賞」特集。
234作品の中から選ばれた「マンガ大賞2015」TOP10の紹介です。
2014年に出版された単行本の中から最大巻数が8巻までの作品が対象となり、
マンガに詳しい全国の書店員を中心とした選考委員およそ100人の投票によって
決定する「マンガ大賞」
これまでにも、「テルマエ・ロマエ」「銀の匙」など大賞に選ばれた作品が
映画化されるなど、出版業界意外からも注目されています。
2013年の大賞作「海街 daiary」は、映画化され2015年6月に公開予定。
綾瀬はるかさんや長澤まさみさん・広瀬すずさんなど今をときめく豪華俳優陣
が出演し話題を集めています。
マンガ大賞2015大賞 かくかくしかじか 東村アキコ/著
自らを天才と思いこみ、美大に在学中のマンガ家デビューを妄想する
女子高生・林明子は受験のため絵画教室にかよい始める。
まっていたのは日高先生による竹刀とアイアンクローのスパルタ指導だった。
厳しくも愛情深い日高先生との思い出を描いた自伝エッセイ漫画。
面白すぎるエピソードが満載です。
東村アキコさんより
「色々な人に“ここは作ったでしょう”といわれますが、ウソをかくと日高先生に
“ぶっ殺される”という恐怖心が残っているのでビタ一ウソはないです」
第２位 子供はわかってあげない 田島列島/著
水泳部員・朔田さんと、書道部員・門司くんのひと夏の甘酸っぱい冒険を描いた作品。
生き別れた父をさがす話、朔田さんと門司くんの恋など
味わいのあるタッチで描かれる不思議な世界観が癖になります。
第３位 聲の形 大今良時/著
石田将也のかよう小学校に、耳の聞こえない少女・西宮硝子が転校してきた。
まもなく将也を中心としたクラスメートの硝子へのイジメが始まる。
しかし学級裁判にかけられ、将也は硝子へのイジメ罪を全てなすりつけられ
いじめられっ子になってしまう。
高校へ進学しても状況は変わらず苦しむ将也。
そんなある日、過去のあやまちを償うため硝子と再会をはたす。
そこで、将也は「友だちになれるか？」とつげる。
一度壊れてしまった人間関係。５年の歳月が流れてどうやって行くのか？
第４位 僕だけがいない街 三部けい/著
事件や事故などが起こりそうになると、その原因が取りのぞかれるまで何度も
直前の場面にタイムスリップしてしまう藤沼悟。
ある日、母親が上京してきたことをキッカケに少年時代地元で起こった
連続誘拐殺人事件の記憶がよみがえり悟は過去へと送りこまれた。
犯人は逮捕され事件は解決となっていたが、タイムスリップを繰り返すうちに
真犯人の存在が浮上。
過去に起きたできごとと向きあうため悟の今が動き始める。
第５位 BLUE GIANT 石塚真一/著
第１回マンガ大賞受賞作「岳」の作者による最新作。
ある日友人に誘われて観にいったジャズの生演奏に心をうたれ、テナーサックスを
始めた宮本大。
楽譜も読めず有名なジャズナンバーすら知らない主人公が、世界一のジャズプレイヤー
になると心に誓い、苦難をのりこえながら全力で吹き続ける。
ジャズに魅せられた少年が、無謀とも思える挑戦に真摯に向かいあう物語です。
第６位 ボールルームへようこそ 竹内友/著
平凡で自分に好きなことがなにもないことに悩む中学生・富士田多々良。
ひょんなことから社交ダンスに見せられていく。
同級生ながらアマチュアチャンピオンである花岡雫に淡い思いを抱きつつ、
ライバルたちに触発され、多々良のダンススポーツにかける青春が始まる。
第７位 イノサン 坂本眞一/著
舞台は１８世紀のパリ。
主人公のシャルルーアンリ・サンソンは、代々パリの死刑執行人をつとめる
サンソン家の４代目当主として生まれた。
過酷な運命に苦悩しながらいつか死刑をなくすことを志す。
フランス革命の影の立役者シャルルーアンリ・サンソン。
歴史上の事実をもとに描かれた作品です。
第８位 僕のヒーローアカデミア 堀越耕平/著
人類の誰もが超常能力とよばれる個性を持って生まれるのがあたりまえの世界。
その個性を悪用するものを圧倒的な力で取りしまるヒーローに人びとは憧れた。
そんな世界で個性を持たずに生まれた少年が最強のヒーローを目指す物語。
第９位 王様達のヴァイキング さだやす/著
高校中退、不器用でバイトも即クビになる是枝一希が唯一持っているのは
天才的なハッキングの腕前。
ある日、是枝の前に大金持ちの男・坂井大輔があらわれ高らかに宣言する。
「お前の手を使って 世界征服がした」
天才ハッカと大金持ちの投資家、この２人の出会いがサイバー空間でおこる
さまざまな事件を解決していく。
ハッカーたちの攻防を描い新たな時代を予感させるサイバーマンガです。
第１０位 累（かさね） 松浦だるま/著
いまは亡き伝説の女優と云われた母。
娘の“累”はこの世のものとも思えない醜い少女であった。
その容姿ゆえまわりから激しいいじめを受け続ける。
そんな彼女に亡き母が残した１本の口紅。
それは、欲しい顔の人物に口づけをするとたがいの顔が入れ替わる
という不思議な力をもつ口紅だった。
その口紅によってこれまで虐げられて生きてきた“累”の運命は変わっていく
美しきものは全てを手に入れる。
たとえそれが偽りの美しさであろうとも。
