マンガ大賞2014 TOP10〜王様のブランチ
2014年3月29日 王様のブランチ イチオシBookmark 今一番面白いマンガに送られる「マンガ大賞2014 TOP10」です。
去年1年間で発売された単行本のシリーズ8巻までを対象に、
全国の書店員を中心とした選考員、約100人の投票で大賞が決定します。
2008年から始まったマンガ大賞では、
これまでにも大賞に選ばれた作品が続々と実写映画化。
2010年の大賞作「テルマエ・ロマエ」は、
阿部寛さん主演で話題をあつめ2014年4月には第2弾が公開されます。
さらに、2012年に大賞となった「銀の匙 Silver Spoon」も実写映画化。
現在も、観客動員数45万人をこえるヒットを記録しています。
第1位 『乙嫁語り』 森薫/著
20歳のアミルが嫁いだのは8歳年下の少年カルルクだった。
歳の差を越えて2人は幸せを築くことができるのか・・・。
中央アジアで暮らす人々の生活と結婚がテーマ。
衣装や装飾品など細部まで行きとどき、
シルクロードの空気感を見事にかもし出しています。
第2位 『僕だけがいない街』 三部けい/著
事故や事件が起こる直前になると、
その直前の場面に戻されてしまうという不思議な能力を持つ“藤沼悟”。
ある日、悟の母親が上京してきたのがきっかけとなり、
悟は連続誘拐殺人事件が起こった少年時代の記憶がよみがえる。
犯人が逮捕され解決されたと思われていたその事件が、
長い時をへて悟の前に立ちはだかる。
過去に起きたことと向き合うとき、
悟の今が動き始める。
第3位 『さよならタマちゃん』 武田一義/著
漫画家を目指しアシスタントとして奮闘していた著者・武田一義。
突然襲った精巣腫瘍という大きな試練。
病を期に激変する生活。
でも、諦めるには早すぎる・・・。
夢をつかむまでのリアルな闘病記。
平凡に感じられる日常が大切に思える一冊です。
第4位 『七つの大罪』 鈴木央/著
かつて王国転覆を図ったとされ姿を消した、
“七つの大罪”と呼ばれる伝説の悪人。
しかし、王国の現状を憂う王女エリザベスは、
七つの大罪に望みをかけ彼らを探す旅にでる。
そんな中、追手に捕まった王女を謎の少年救う。
彼こそが七つの大罪の団長ドラゴン・シン・メリオダスだった。
2人は王国を救うため旅路を共にすることになる。
壮大なストーリーと空前のスケールで描かれた冒険ファンタジー作品です
第5位 『ひきだしにテラリウム』 九井諒子/著
ペットとして小人を飼っている夫婦。
わずか6ページの中で幼い女の子から老女になるまでを描き、
女性の一生を優しく見つめた物語。
コメディー・ファンタジー・SFなど万華鏡のようなきらめくショートストーリーが33篇収録されています。
ロマンスやシュールなギャグなど、
この作家さんの脳みそはどうなっているのか興味深くなる。
そんな魅力の作品です。
第6位 『重版出来!』 松田奈緒子/著
新人編集者・黒沢心を主人公に編集者や出版社の営業、書店員など、
数えきれないマンガの裏方のリレーによってベストセラーが創りだされていくさまを描いた人間ドラマ。
マンガに関わる人達の熱い思い。
1冊のコミックが読者に届くまでの愛情と努力が伝わってくる1冊です。
第7位 『ワンパンマン』 原作:ONE 作画:村田雄介/著
人類を滅ぼすために強力な怪人が出現。
主人公のヒーロー“サイタマ”は、
どんな敵でもワンパンチで倒してしまう。
強すぎるサイタマが戦いに虚無感を抱いたりする、
ヒーロー漫画の概念をくつがえした作品です。
第8位 『亜人』 桜井画門/著
人類の中にまれに現れる決して死なない人間。
その未知の新生物を“亜人”と呼んだ。
夏休み直前、高校生の永井佳は交通事故にあい即死。
しかし、その直後に生き返る。
すると圭を取り巻く環境は一変。
亜人である圭に多額の懸賞金がかけられていると思い込んだ人間達から、
逃げ惑うことに・・・。
そんな中、圭は亜人に隠されているある真相に気づく。
フィクションだけど今の日本で起こってもおかしくないような、
ギリギリのラインで書かれている。
そんな魅力の作品です。
第9位 『足摺り水族館』 panpanya/著
お使い中の子供が非日常に迷い込む“完全商店街”。
死者の街を描いた「冥途」
少女が自由研究で訪れた不思議な博物館を舞台とする「新しい世界」
など、
不思議な世界観の短編作品に加え、
イラストや写真を収録した作品集です。