2012本の年間ランキング『2012年間文芸書TOP10〜王様のブランチ

2012年12月22日 王様のブランチ 2012本の年間ランキング『2012年間文芸書TOP10』です。

今年一番売れた本の年間ランキングです。

第1位 『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子/著

カトリックの修道女でノートルダム清心学園の理事長をつとめる著者の渡辺和子さんが、人生を豊かにする心の持ちようをといた1冊。
その優しい言葉励まされ救われると評判になりました。

「修道者であっても、キレそうになる日もあれば、眠れない夜もあります。」
「咲けない日があります。その代わりに、根を下へ下へと降ろして、根をはるのです。」
「次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。」

今年4月の発売から版を重ねてロングセラーとなりました。
この反響の大きさに渡辺さん自身も驚かれているそうです。

第2位 『舟を編む』 三浦しをん/著

2012年本屋大賞を受賞し、今年一番売れた小説となりました。

新しい辞書の編纂に情熱を燃やす編集部員たち。
言葉という絆で結ばれた彼らの人間ドラマです。

2013年4月には、松田龍平さんと宮崎あおいさんのW主演で映画が公開になります。

第3位 『日本人の知らない日本語 3 祝!卒業編』 蛇蔵・海野 凪子/著

累計200万部突破のコミックエッセイ第3弾。
日本語学校の教師の目線で描かれた作品。
外国人の生徒たちを通して日本語の面白さに、改めて気づかせてくれることが人気の理由です。

現在雑誌で連載されている特別編では著者2人がヨーロッパ各国を訪問。
現地の人から見た日本カルチャーをテーマに爆笑リポートを披露しています。

第4位 『禅が教えてくれる美しい人をつくる「所作」の基本』 枡野 俊明/著

禅僧である著者の枡野俊明さんが、身も心もそして人生も輝く70の智慧を伝授。

・ゴミは正しく捨てる
・同じ時間に眠る
・古いものを大切にする。

禅の教えに基づいたこれらの知恵はどれも説得力があり、シンプルで実勢しやすい。

枡野さんは、庭園デザイナーとしても活躍しており、禅の庭創作で国際的にも著名な方。
これまで国内外の数々の賞を受賞し、その芸術活動は高く評価されています。

第5位 『虚像の道化師-ガリレオ7-』 東野 圭吾/著

第6位 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 東野 圭吾/著

時空をこえて手紙を交わすことができる「ナミヤ雑貨店」。
その不思議なお店の秘密とは・・・。

悩み相談に乗ってくれる雑貨店が舞台。
ホロリとくる心温まるファンタジーです。

第7位 『禁断の魔術-ガリレオ8-』 東野 圭吾/著

常識を超えた謎に挑む天才科学者・湯川のガリレオシリーズ最新刊。
シリーズ初の完全描きおろし。

第8位 『共喰い』 田中慎弥/著

父と同じ暴力への衝動が自分にもあることに気づいた17歳の“遠馬”。
深く憎悪する父に殺意を抱いたときある事件が起きる・・・。

第146回 芥川賞を受賞した話題作。
発行部数は25万部を突破。

「小説『共喰い』のあらすじ・田中慎弥さんを直撃インタビュー」記事はこちら

純文学は通常2万部売れればヒット作ですが、こんなに売れることはメチャクチャ異例。

少年の苦悩と舞台となる川の美しさの対比が読みどころです。

第9位 『聞く笑う、ツナグ。』 高橋彩/著

オリコンの「好きな女性アナウンサーランキング」で、2006年1月から5回連続1位に輝き殿堂入りを果たした高島彩さん。

仕事から恋愛にまで使えるコミュニケーション術を綴った1冊。
20代〜30代の女性に支持をえてベストセラーになりました。

第10位 『三匹のおっさんふたたび』 有川浩/著

主婦同士のもめ事から不法投棄まで、ご近所問題はおまかせあれ。
還暦を迎えた幼なじみの3人組が、町のトラブルに立ち向かう痛快活劇・第2弾。

著者の有川浩さんは、「まっとうな道理や情が通じる世の中であってほしい」と願いこの小説をかきました。