「ブランチブックアワード2012大賞」は『楽園のカンヴァス』〜王様のブランチ

2012年12月22日 王様のブランチ 「ブランチブックアワード2012大賞」受賞作品、王様のブランチがオススメするのは 原田マハ/著『楽園のカンヴァス』です。

王様のブランチBOOKコーナーで今年紹介した本の中から、多くの読者を楽しませ反響を読んだ作品に贈呈する「ブランチブックアワード2012」。

王様のブランチの視聴者の方に一番ススメたいのはどの本か毎年揉めるそうですが、今年は満場一致で決まったそうです。

雑誌「ダ・ビヴィンチ」の編集メンバーが選ぶ今年の大賞にも選ばれました。

『楽園のカンヴァス』のあらすじ

ニューヨーク近代美術館MOMA学芸員として働く“ティム・ブラウン”。
ある日彼のもとに、伝説の絵画コレクター“コンラード・バイラー”から鑑定の依頼が舞い込む。

19世紀末から20世紀初頭を生きたフランスの画家“アンリ・ルソー”が描いたとされる幻の名作「夢をみた」。
その作品はMOMAが所有するルソーの大作「夢」と、ほぼ同じ構図で同じタッチだった。

これは本当にルソーが描いたものなのか?
ティムはもう一人の鑑定に、新進気鋭のルソーの研究家“早川織絵”と鑑定を競うことになる。

果たして幻の名画に隠された秘密とは・・・。

構想25年、“アンリ・ルソー”の絵画をテーマにした壮大な美術ミステリー。

『楽園のカンヴァス』王様のブランチのおすすめポイント

原田マハさんのルソーへの愛、アートへの愛、小説への愛が詰まったラブレターのような作品です。
1ページ1ページに情熱がほとばり、読み手の心を揺さぶります。

「情熱は受け継がれ、物語は残る」そんなメッセージを伝えてくれる感動作品。
毎日コツコツ働いてもこれが「誰かに伝わるのか?」「何かの役に立っているのか?」と不安に思ってしまう方にぜひ読んで欲しい作品です。
明日からも頑張ろう!と思わせてくれます。

本当に面白い小説でした。
面白い小説は読んで楽しだけではなく、その作品が描いてる世界に興味を抱かせてくれます。
『楽園のカンヴァス』を読むとルソーの絵が見に行きたくなります。