2012年11月10日『文芸書ランキングTOP10』〜王様のブランチ
2012年11月10日 王様のブランチ 最新の本ランキング『文芸書ランキングTOP10』です。
第1位 『64』 横山秀夫/著
著者7年ぶりの新刊は、時効が迫った誘拐殺人事件をめぐるミステリー。
648ページもの大作ですが、一気読みできる作品として話題になっています。
警察小説ですが、刑事が主人公ではなく警察の広報官が主人公なのがポイント。
組織の中で板挟みになったり、マスコミにたたかれたり、家庭の問題に悩む姿が描かれています。
事件を追うばかりではなく、人間ドラマも堪能できます。
第4位 『うちの犬(ムク)、知りませんか?』 たかぎなおこ/著
著者のたかぎさんが、小学5年生の時のこと。
学校にやせっぽちの野良犬が迷い込んできた。
一目見た瞬間、運命を感じたたかぎさんは、家に連れ帰り“ムク”むくと命名。
しかし、ムクは自由の身が忘れられないのか脱走を繰り返すのだった。
愛犬との幸せな日々を描いた心温まるコミックエッセイ。
第5位 『伊集院静の「贈る言葉」』 伊集院静/著
21世紀に入ってから、成人の日と新社会人の入社の日に新聞広告で若者に向けたエッセを発表している伊集院静さん。
その23編をまとめた1冊。
豊富な人生経験をもとに大人の流儀を説いた伊集院さんならではの、熱いメッセージが心に響きます。
第6位 『がん治療の新しい常識』 花牟禮康生/著
第7位 『北斗 ある殺人者の回心』 石田衣良/著
両親から激しい虐待を受けて育った“北斗”。
二十歳になったある日2人の女性を殺してしまう。
極刑を望む彼に、贖罪の日々を生きる気力を取り戻させることはできるのか?
孤独な若者の葛藤を描いた長編小説。
第8位 『シルバー川柳 誕生日ローソク吹いて立ちくらみ』 全国有料老人ホーム協会/著
「デジカメは どんな亀かと 祖母が訊く」
「振り返り 犬が気遣う 散歩道」
「指1本 スマホとオレを つかう妻」
「お迎えは どこから来るのと 孫が聞く」
シルバー世代の暮らしぶりや思いを伝える川柳を、毎年敬老に日に向けて公募するシルバー川柳。
過去に12回の開催で応募総数は11万句以上。
今回の入選作をふくめ、選りすぐりの88句を掲載した傑作選。
第9位 『母性』 湊かなえ/著
「母の願いだったから。私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました。」
いくつになっても母親に依存している私。
自分の娘を大切に育ててきたのも母の願いに答えるためだった。
しかし、娘が母親に対して求めているのは無償の愛。
二人の心のすれ違いはやがて痛ましい事件を引き起こす。