「ブランチBOOKアワード2011」話題賞に輝いた 高野和明/著『ジェノサイド』〜王様のブランチ
2011年12月24日の王様のブランチ「ブランチBOOKアワード2011」。今年の新刊の中から王様のブランチのイチオシ本を部門別に決定。話題賞に輝いたのは 高野和明/著『ジェノサイド』です。
話題沸騰のサスペンス長編『ジェノサイド』。
今年3月に発売されるや各専門誌に絶賛されベストセラーに。
今月も『このミステリーがすごい!国内編』『週刊文春ミステリーベスト10』のランキングで1位を獲得しました。
『ジェノサイド』のあらすじ
日本で漫然と薬学を学ぶ大学院生。
そして、難病に侵された息子の治療費を稼ぐためアフリカの紛争地帯に見を投じたアメリカ人の傭兵。交わることのない2人の人生を、人類絶滅の危機という非常事態が結び合わせていく。
怒涛のストーリー展開はもちろん、薬学研究の最前線、アフリカの紛争の現状まで非常にリアルに書かれているのが、この作品の魅力。
高野和明さんに聞く、執筆にあたりどのようにリサーチしたのか
『だいたい(資料は)200冊ちょっと。まず資料を読みまして、資料だけでもどこに何が書いてあるのかわからなくなって来ますから、どこに何が書いてあるか索引という形にしています。』
さらに多くの研究者に直接話しを聞きに行ったそうです。
『ジェノサイド』の評価
「このミステリーがすごい!2012年版」国内編 第1位
「週刊文春2011ミステリーベスト10」国内部門 第1位
「本の雑誌」2011年上半期エンターテイメント・ベスト10 第1位
「週刊文春」R-40本屋さん大賞 小説部門 第2位
「日経おとなのOFF」上半期ミステリーランキング 第1位
啓文堂書店おすすめ文芸書大賞2011
本好きの人が惜しみない賞賛を送っています。
『ジェノサイド』のオススメポイント
綿密なリサーチにより描かれていて、コンゴで少年兵たちが戦闘に参加するシーンなど、時にはショッキングな現実も描かれています。
「人間とはなんて愚かなんだろう」と絶望的な気持ちにもなりますが、この小説の最後には「人の善意を信じようじゃないか」という気持ちにさせてくれます。
『この本のお陰で活字中毒に拍車がかかりました。この本を読んでもっと感動を味わいたいがために、色々な本を手に取るんですが、いまだに超えられていないんですよ。
この本はミステリーだけではなく青春ドラマの面もありますし、親子の情愛という面もありますし、アメリカの政府を舞台にした極上のサスペンスの一面もあったりしますので、是非読んで下さい。』(谷原章介さん)