夜間熱中症〜たけしの「みんなの家庭の医学」

最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学〈2〉
7月19日のたけしの「みんなの家庭の医学」のテーマは「夜間熱中症」でした。
今日は台風の影響で連日の猛暑に比べ過ごしやすさはありますが、蒸し暑いですね。部屋のエアコンは除湿にしています。
節電が言われている昨今、エアコンの使用を控えたり温度を上げて使用している方も多いいと思いますが、熱中症患者も昨年より増加傾向にあります。その中で急増しているのが、「夜間熱中症」です。なぜ夜間熱中症は増えているのでしょうか?

夜の室内温度の上昇

最近はマンションなど外壁がコンクリートを使っている家が多くなりました。コンクリートは「熱しやすく冷めにくい」という特徴があり、日中熱せられたコンクリートの熱が5時間ほどかけて放出熱として室内に流れ込みます。すると夜になり外気温が下がっても室内の温度は上昇するという現象が起きます。

寝室が西側にあると、昼間の最高温度に加え西日のあたる温度となり放出熱は増えます、また、最上階に寝室があると、屋根の温度は日中60℃以上になりますので、夜間の室温も上がってきます。

日本古来の暑さ対策として「よしず」がありますが、壁に「よしず」を立てかけておくと4℃ほど温度が下がるります。最近では「ゴーヤカーテン」が流行っていますが、葉の表面より常に水蒸気を出し冷えている、日照カット力が「よしず」より効果が高いとのことです。

夜間熱中症になりやすい人なりにくい人の見分け方のポイント

①足の裏の温度センサー
知覚は足の裏から衰えてきます。「夜、扇風機もエアコンもかけない」という高齢者の方は多くいると思いますが、足の裏の温度センサーが鈍ってくると部屋の温度が上がったのに気がつきにくくなり、暑さが分からなくなると退避行動がとれなくなります。
【足の裏が気がついた温度変化の平均温度】
 20歳代 2.9℃
 40〜50歳代 4.2℃
 60歳代 5.3℃
 70歳代 6.0℃

ニュースや天気予報などで気温をチェックし、夜間でも冷房などを使い涼しい環境を整え熱中症の予防をしましょう。

②夜寝ているときはおしっこ派?寝汗派?
寝ているとき体内の水分はおしっこか汗で出ます。(約350㌘)
寝る前の体重−起きてすぐの体重=排出された水分量

汗をかくことで体表の熱を奪い体温調節をしていますが、おしっこの量が汗よりも多くなると汗として出る水分が失われてしまいますので、体温調節がうまくいかず熱中症になるリスクが高くなります。

寝ていると水分の補給ができないので、脳の視床下部より「おしっこを作るな」と「おしっこStopホルモン」がでるのですが、やはり加齢により減っていきます。

寝る前に水分を補給したり、トイレに起きたときにコップ半分〜1杯の水分を補給することにより予防しましょう。

今年も昨年と同様に猛暑ですね、みなさんも暑さ対策をして乗り切りましょう。