2012年8月4日最新の話題の本『文芸書ランキングTOP10』〜王様のブランチ

2012年8月4日 王様のブランチ 最新の話題の本『文芸書ランキングTOP10』です。

第1位 『空飛ぶ広報室』 有川浩/著

航空自衛隊の戦闘機(ファイター)パイロット・空井大祐は、不慮の事故で足を負傷しパイロットの資格をはく奪されてしまう。

20代の終わりで夢を絶たれた彼の転属先は、防衛省の広報室。
彼はそこでひと癖もふた癖もある先輩たちや、自衛隊に長期取材にきていたテレビ局の美人ディレクター・稲葉リカと出会う。

主人公が苦い現実を受け入れながら成長していく姿を描いた長編小説。

第2位 『トゥルークの海賊 1』 芽田砂胡/著

ライトノベル界のヒットメーカー・芽田砂胡さんの最新刊は、宇宙をモデルにしたファンタジー長編。

第3位 『ロスジェネの逆襲』 池井戸潤/著

第4位『がんばり屋さんのための、心の整理術』 井上裕之/著

つい周りの期待に応えようと頑張ってしまう人、責任感が強くて無理してしまう人に贈る心の処方箋。

著者の井上さんは、北海道で歯科医院を経営しているメンタルセラピスト。

第5位『鍵のない夢を見る』 辻村深月/著

日常から犯罪という隙間に落ちてしまう人々を描いた、5編の短編集。
去年第1子を出産した著者の辻村さん。
掲載の『君本家の誘拐』は、母親となったことがきっかけで生まれた作品です。

第7位『サブカル・スーパースター鬱伝』 吉田豪/著

日本のサブカルシーンを代表するクリエイターたちは、40歳をむかえてから鬱々しがちになってきたのではないか?
当事者である11人にインタビュー。
彼らの戸惑いとはいったい何なのか?

第9位『残穢』 小野不由美/著

何かが背後で畳をこする音・・・。
いるはずのない赤ん坊の声・・・。

あるマンションで起こるはずのない怪奇現象を調べていくうちに、その土地を巡る因縁が浮かび上がってくる。
ホラー小説の名手・小野不由美による9年ぶりの書き下ろし長編。

残穢』と一緒に違う出版社より『鬼団百景』という本も発表されていますが、この2作は作品の中でリンクしているという仕掛けもあります。

第10位『冥土めぐり』 鹿島田真希/著

第147回芥川賞受賞作『冥土めぐり』の著者・鹿島田真希さんにインタビュー 『冥土めぐり』のあらすじはこちら

芥川賞の副賞100万円の使い道は、高校生の時から欲しかったキリストの聖人伝『黄金伝説』をはじめ、大好きな書籍の購入にあてるそうです。