2012年5月5日「文芸書ランキングTOP10」〜王様のブランチ

2012年5月5日 王様のブランチ BOOKランキング「文芸書ランキングTOP10」
です。

第1位『船を編む』 三浦しをん/著

2012年本屋大賞受賞作です。

「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」

出版社に入社して3年。
馬締光也(まじめみつや)が移動した先は辞書編集部。
そこには言葉との格闘に人生を捧げる個性的な面々が集い、辞書づくりを巡ってあついドラマを繰り広げていた。

誰でも一度は使ったことがある辞書、その何気なく使っているものが、こんなに沢山の思いを込めて作られているんだということが、楽しめる文体で書かれていて、読んでよかったと思うような作品です。

第2位『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 東野圭吾/著

店主が亡くなり空き家になっていた「ナミヤ雑貨店」。
そこに、逃走中の強盗犯3人組がみをひそめるために忍び込む。
すると店内の郵便受けに手紙が・・・。
それななんと、30年以上前に投函されたものだった。
時空を超えて届いた手紙は、彼らに何を伝えようとしているのか・・・。

第3位『太陽は動かない』 吉田修一/著

アジアのニュースをあつかう、小さな通信社“AN通信”の記者として働く「鷹野一彦」。
しかし彼は産業スパイという裏の顔を持っていた。
いち早く機密情報を手に入れ、関係する企業に高値で売りとばす。
「情報を買った側は生き残る。
 でも情報を買えなかった方は生き残れない」
世界を舞台にくりひろげられる情報戦。
巨万の富をえられるのはいったい誰か?

第4位『異性』 角田光代穂村弘/著

直木賞作家の角田光代さんと、現代を代表する歌人穂村弘さん共著のエッセイ。
男と女の恋愛観の違いを鋭く分析。
恋愛あるあるネタの裏にひそむ、男女の本音に迫ります。

第6位『ブラッド・スクーパー』 森博嗣/著

亡き師のおしえにしたがって都を目指す、若き侍「ゼン」。
道中立ちよった村で用心棒を依頼される。
村の実力者の家には、“竹の石”とよばれる秘宝があり、それをねらって襲撃してくる者たちがいるというのだ。
剣豪小説「ヴォイド・シェパイ」シリーズ第2弾。


ブラッド・スクーパ - The Blood Scooper

第8位『ペトロ』 今野敏/著

考古学の高名な教授「高原」の妻と2番弟子が相次いで殺された。
警察はそれぞれの現場にのこされた2つの奇妙な図形に目をつける。
ペトログリフ」かも知れない。
ペトログリフとは、一般に古代文字のこと。
果たしてその図形は、なにを意味しているのか。
博識なアルトマン教授とタッグを組み、捜査一課の臼井が謎をおう。

第9位『置かれた場所で咲きなさい』 渡辺和子/著

著者の渡辺和子さんは49年前、36才という異例の若さでノートルダム清心女子大生の学長に就任。
当初はその立場に戸惑いひどく思い悩んだそうです。
そんなときに出会ったのが、ある宣教師にもらった一編の詩。

「置かれたところで咲きなさい」

 “こんなはずじゃなかった”境遇に不満をいうのではなく、そこで咲く努力をすること。
人生を豊かにしてくれる言葉がつまったエッセイ集。

第10位『パンとスープとネコ日和』 群ようこ/著

ただ一人の肉親である母を突然亡くした「あきこ」。
長年つとめていた出版社をやめ、母が営んでいた食堂をつぐ。
メニューは日替わりのサンドイッチセットだけ。
ひとつひとつ丁寧に作るのが「あきこ」のこだわり。
働く女性の幸せとは何か?しみじみと考えさせられる長編小説。