線量計(ガイガーカウンター)の精度問題〜「真相報道 バンキシャ!」

2011年10月30日、毎週日曜午後6時「真相報道 バンキシャ!」にて線量計について放送していました。

放射線測定の現状

自治体が線量を測定していますが、手が回らず自己防衛として個人が線量計ガイガーカウンター)を購入されているのが現状です。
最近の高線量発覚は市民の計測・通報によるものが増えています。

10/6   東京都世田谷区 2.7マイクロシーベルト/時(市民が計測・通報)(原発以外)
10/18  東京都足立区  3.99マイクロシーベルト/時(市民が計測・通報)
10/19  東京都足立区  3.61マイクロシーベルト/時(市民が計測・通報)
10/19  東京都東村山市 2.15マイクロシーベルト/時(市が計測)
10/19  千葉県白井市  2.74マイクロシーベルト/時(市民が計測・通報)
10/21  埼玉県八潮市  3.66マイクロシーベルト/時(県が計測)
10/21  千葉県柏木市  57.5マイクロシーベルト/時(市民が計測・通報)
10/28  東京都世田谷区 170マイクロシーベルト/時(市民が計測・通報)(原発以外の可能性)

千葉県柏木市では、線量計を住民に貸し出しを行い放射線汚染の実態を把握する方針を明らかにしています。

線量計ガイガーカウンター)の精度が問題に

最近では線量計の精度の違いが問題になっています。

福島県の主婦の方が集まっていますが、皆さんそれぞれ線量計を持っていました。1人の方はレンタルされていました。
福島県の主婦たちが持っていた5つの線量計で、首都大学東京の福士教授により線量計の精度実験を行いました。

放射線物質から1m離れ放射線量が0.4マイクロシーベルト/時になるように放射線を照射しました。以下が結果です。
日本製 0.411マイクロシーベルト/時
日本製 0.60マイクロシーベルト/時
中国製 0.19マイクロシーベルト/時
中国製 0.16マイクロシーベルト/時
ウクライナ製 0.22マイクロシーベルト/時
線量計の数値にばらつきが出ました。

線量計ガイガーカウンター)の校正

首都大学東京の福士教授によると
線量計の数値のばらつきについて、「校正していないということが最大の原因と考えられる。日本製の場合は比較的校正を済ませて出荷することが多いので、ある程度数値に対してばらつきが少ないかなと思います。」
校正とは、ピアノの調律様なもので、機械の状態に合わせて放射線量が正しく表示されるよう微調節する事。

スタジオ内でも様々な線量計が置かれていましたが、数値にばらつきが見られました。
理由の一つに放射線に触れることによりセンサー部分の劣化が挙げられます。
正確な数値を知るのには定期的な校正での微調整が必要になります。

放射線量の基準値

「基準値は?」と思い調べてみました。
練馬区のホームページですが、こちらを参考にされると判りやすいと思います。

練馬区放射線量測定における「対応基準値」の考え方
http://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/koho/oshirase/hoshasen/taioukijyunnti.html

値段は高いですが、実験で一番正常値に近い値を示した、「日本製 0.411マイクロシーベルト/時」だった機種をご紹介します。
(注 線量計には同じ機種でも個体差があるとのことです。)