女性に多い慢性的な頭痛②〜緊張性頭痛
今回は、「女性に多い慢性的な頭痛②」として「緊張型頭痛」について紹介します。
最近バソコンに向かっている時間が増え、首の付け根から肩甲骨、背部に掛けてかなりの凝りを感じます。すると、後頭部から首にかけて重苦しくなり締め付けられている感じがし、痛くなります。酷くなると気持ち悪くなってきます。皆さんもこんな症状ありますか?
緊張型頭痛とは
慢性的な頭痛には女性に多い「片頭痛」「緊張型頭痛」と、「群発頭痛」があります。
この中で「緊張型頭痛」は全体の約7割を占めています。中高年に多く「片頭痛」ほど男女差はありません。
頭、首から肩に掛けての筋肉が緊張し血行が悪くなり、筋肉内に疲労物質が溜まり神経を刺激する、頭の筋肉が弛緩し締め付けなどが考えられています。
緊張性頭痛の特徴
・首からか肩にかけての凝り感。
・頭や後頭部が締め付けられるように痛い、頭重感。
・疲労感、目の疲れ。
・フワフワとしためまい。
・長時間じわじわと続く。
・ストレッチなど体を動かすと良くなる。
・吐き気を伴うこともある。
緊張性頭痛の誘因
【身体的なストレス】
・長時間同じ姿勢でいる。
・姿勢が悪い
・慢性的な疲労
・眼精疲労
・歯のかみ合わせが悪い
・骨格の歪み
【精神的なストレス】
・仕事や人間関係のストレス
・不安感や緊張感
・ストレスを溜め込み、解消できない
緊張性頭痛の治療
まずは、身体的な誘因の解消をし、ストレッチなどで筋肉の緊張を和らげる。入浴などで血行を良くする。気晴らしなどをして、ストレスを発散し精神的な誘因を解消する。
効果がないようなら受診して相談しましょう。治療薬として、身体的であれば筋肉弛緩剤や循環改善薬など、精神的なら抗不安薬などがあります。
頭痛には危険なものもある
脳の病気や、病気の一つの症状の場合もありますので、「いつもと違う、何かおかしい」と感じたり鎮痛剤を飲む回数が増えてきた、次第に酷くなる、突然殴られたような痛みに襲われる、安静にしているのに痛みが収まらないなどありましたら受診をして下さい。