大人が楽しめる小さなブロック『ナノブロック』〜ヒットの泉

2012年11月18日 ヒットの泉 研究テーマ「おもちゃ」で紹介された、大人に大ヒットしたおもちゃ!小さいブロック『ナノブロック』です。

昨年大ブレイクし年間200万個売り上げ、今年も売れ続けている『ナノブロック』。

とっても小さく従来のブロックの1/8の大きさ。
最小のブロックは4mm×4mmの超ミニサイズ。

自分用にと購入者のほとんどが大人たち。

大人が喜ぶ理由は組み立てたときの完成度にあります。
小さいブロックを使うので曲線をキレイに作れ、よりリアルな形が再現できます。

キリン・マガモなどの動物やエレキバース・グランドピアノなどの楽器など、簡単に作れるキッドが販売。
「かわいいので好き、小さいので集めやすい、インテリアとして飾りたい」など、ミニチュアインテリアとしても女性に大人気です。

『ナノブロック』の生みの親は、「ダイアブロック」を作っているブロックの老舗“株式会社ワカダ”の開発課係長・西郷健さん
1日中ブロックを触っていても全く飽きることがないほどのブロック好きだそうです。

『ナノブロック』の作品

ドイツの名城・イノシュバンシュタイン城。

約5800ピースを使い、色や窓など細部に至るまで忠実に再現。

他にも、「姫路城」「ゴールドノイシュバンシュタイン城」「サクラダファミリア」「モンサンミッシェル」など多数の歴史的建造物。
戦艦「赤城」、戦艦「大和」など、マニアの方にたまらないものまでキットになっています。


東京スカイツリー

今月に発売された『ナノブロック』の新商品、約3800ピースで作る「東京スカイツリー」。
そら町やオフィスビルなどリアルに再現しています。
組み立てるのに丸1日かかってしうそうですよ。

LEDを搭載しているので、「東京スカイツリー」の繊細なイルミネーションも見事に再現されているので、夜部屋の電気を消して楽しめますね。

『ナノブロック』の誕生秘話

少子化や海外ブロックにおされて売り上げが徐々に低迷してくる会社。

西郷さんは、開発部の商品棚にあった小さなブロックでできた五重塔と出会います。

1986年に試作品として作られたが「子どもにはサイズが小さくて難しい」と商品化されなかったものを、発想の転換「大人が楽しめるブロック」を開発。

2007年に大人向けの『ナノブロック』を発売し大ヒットしたそうです。

さらに、たくさんのブロックを箱詰めにした商品を、作れるものを明確にしたキット販売にし、組み立て説明書を付属し簡単に作れることにしたのが女性にうけました。

今では、50種類以上のキット商品が販売され、本格志向が大人たりの心をくすぐり大ヒットしています。

見ているだけでも楽しいブロックです。