2012年5月12日「文芸書ランキングTOP10」〜王様のブランチ

2012年5月12日 王様のブランチ BOOKランキング「文芸書ランキングTOP10」です。

第1位『船を編む』 三浦しをん/著

2012年本屋大賞受賞作です。

「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」

出版社に入社して3年。
馬締光也(まじめみつや)が移動した先は辞書編集部。
そこには言葉との格闘に人生を捧げる個性的な面々が集い、辞書づくりを巡ってあついドラマを繰り広げていた。

誰でも一度は使ったことがある辞書、その何気なく使っているものが、こんなに沢山の思いを込めて作られているんだということが、楽しめる文体で書かれていて、読んでよかったと思うような作品です。

第2位『つるのバランス〜8割ポワワ〜ンライフ☆〜』 つるの剛士/著

良き家庭人と知られる“つるの剛士”さんの、最新フォトエッセイ。
いつも笑顔の“つるの剛士”さん、楽しく過ごすため、家庭も仕事も趣味もバランスよく時間を使うよう心がけているそうです。

第3位『太陽は動かない』 吉田修一/著

中国の油田開発をめぐる利権争いで、日本人が射殺される事件がおきた。
産業スパイとして暗躍する“鷹野一彦”は、事件の背後関係をさぐりはじめる。
芥川作家“吉田修一”が挑むスパイアクション。

第6位『ペトロ』 今野敏/著

事件現場に残された古代文字。
その謎を解くべく警視庁捜査一課の“臼井”が相棒に選んだのは、大学教授の“アルトマン”。言語学者だか考古学・民俗学にも精通している。

警察小説の名手“今野敏”さんは、このキャラクターについて
「彼がいてくれたことで、学ぶことの本当の面白さや大切さをも、表現できたのではないかと思います。」(読売新聞)

第7位『死命』 薬丸岳/著

「人を殺したい」
“さかきしんいち”は学生時代恋人の首を締めたことがきっかけで、自分の中に眠る女性にむけた殺人願望に気づいてしまう。
癌におされ余命わずか知り、欲望を解放、連続殺人事件をひきおこす。
一方、捜査を担当する刑事“蒼井”も癌に体をむしばまれていた。
彼は命をけずって“さかき”を追う。
死をも恐れぬ罪人に報いを与えることはできるのか?

第8位『異性』 角田光代穂村弘/著

直木賞作家の角田光代さんと、現代を代表する歌人穂村弘さん共著のエッセイ。
男と女の恋愛観の違いを鋭く分析。
恋愛あるあるネタの裏にひそむ、男女の本音に迫ります。

第9位『英雄はそこにいる』 島田雅彦/著

霊能力をもち未来を予知できる青年“ナルヒコ”。
彼は警察の依頼で迷宮入り事件の捜査に協力することになった。
やがて見えてきた恐るべき犯罪者の存在。
無関係にみえていた「銀座ホステス誘拐事件」「ジャーナリスト連続殺人事件」「山手線死体遺棄事件」「歌舞伎町水難事件」「中央線沿線通り魔事件」、5つの事件が同一犯によるものだった。

第10位『レディ・マドンナ 東京バンドワゴン』 小路幸也/著

下町で古書店東京バンドワゴン”を営む、大家族“堀田家”を描いた人気シリーズ第7弾。
80才を過ぎた“勘一”目当てに店に訪れる女性、“勢津子”があられた。
一家はいろめきたつが、彼女はおもいもよらなかった堀田家の秘密をあかし始める。