2012年4月28日「文芸書ランキングTOP10」〜王様のブランチ

2012年4月28日 王様のブランチ BOOKランキング「文芸書ランキングTOP10」です。

第1位『舟を編む三浦しをん/著

2012年本屋大賞受賞作です。

「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」

出版社に入社して3年。
馬締光也(まじめみつや)が移動した先は辞書編集部。
そこには言葉との格闘に人生を捧げる個性的な面々が集い、辞書づくりを巡ってあついドラマを繰り広げていた。

誰でも一度は使ったことがある辞書、その何気なく使っているものが、こんなに沢山の思いを込めて作られているんだということが、楽しめる文体で書かれていて、読んでよかったと思うような作品です。

第3位『ERIKO的おいしいパリ散歩』中村江里子 /著

パリに住んで11年。
オシャレも味も一流を知る、元アナウンサーの中村江里子さん。
星付きレストランからカフェまで、自ら足を運んで確かめたパリの美味しいお店を紹介。

第4位『異性』角田光代穂村弘 /著

直木賞作家の角田光代さんと、現代を代表する歌人穂村弘さん共著のエッセイ。
男と女の恋愛観の違いを鋭く分析。
恋愛あるあるネタの裏にひそむ、男女の本音に迫ります。

第5位『BARFOUT!』 /著

東京のエンターテーメントシーンで活躍するアーティストに焦点をあてた、カルチャーマガジン『BARFOUT!』
B4サイズの紙面を大胆に使った写真と、ロングインタビューが魅力です。
記念すべき創刊200号には、堂本剛さんが登場。
音楽への熱い思いを語っています。

第6位『三匹のおっさん ふたたび』 有川浩/著

先日、文庫化され人気再現した「3匹のおっさん」の続編。
定年を迎えた剣道の達人「キヨ」、居酒屋を営んでいる柔道の達人「シゲ」、機会工場を経営する頭脳派の「ノリ」。
昔の悪ガキ仲間が集まり、余生の暇つぶしにと始めた町内の夜回り。
還暦を迎えた幼馴染3人が、自警団を結成。
だが町には悪事がはびこっていた。強盗・脅迫・痴漢。
悪人たちを3匹のおっさんがぶった切る。
「俺たちのことはジジイと呼ぶなーーーおっさんと呼べ」
やたらと元気なおっさんが、町内の平和を守る痛快ストリー。

第7位『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 東野圭吾 /著

店主が亡くなり空き家になっていた「ナミヤ雑貨店」。
そこに、逃走中の強盗犯3人組がみをひそめるために忍び込む。
すると店内の郵便受けに手紙が・・・。
それななんと、30年以上前に投函されたものだった。
時空を超えて届いた手紙は、彼らに何を伝えようとしているのか・・・。

第8位『日本人のちょっとヘンな英語』 デイビッド・セイン/著

東京の下町で英会話の講師をはじめて早25年。
アメリカ出身のセイン先生が、日本人の間違えやすい英語を徹底解説。
また、日本で受けたカルチャーショックについても解説しています。
「飲食店での相席」、アメリカ人にはこの習慣がないそうです。

第9位『超百人一首 うた恋。3』 杉田圭/著

千年の時を越え今も歌い継がれる百人一首
その和歌に秘められた切なくも美しい恋と人生の物語を、独自の解釈でコミック化した人気シリーズ。
第3弾は、「枕草子」の著者・清少納言が主人公。
清少納言には若かりし頃、藤原実方という恋人がいた。
ある日のこと清少納言のもとに宮仕えの話が舞い込んでくる。
実方とともに生きることが幸せだという清少納言に、実方は彼女の将来を思って別れを告げる。

「かくとだに えやはいぶきの さいも草 
さしもしらじな 燃ゆる思いひを」
「私の想いがどれほどか 君に言えるはずもない。
 だから君は 知りもしないだろうね。 私の本当の気持など。」

第10位『起終点駅(ターミナル)』 桜木紫乃/著

釧路で法律事務所を営む、60代後半の弁護士「鷲田完治」。
30年前妻とまだ幼かった息子を捨ててこの地にやって来た。
以来、国選弁護人としての仕事だけ受けて友人を作ろうとしない。
なぜ、彼は孤独を選ぶのか?
表題作「起終点駅(ターミナル)」をはじめ、北海道を舞台に孤独と向き合う人々を描いた6つの短篇集。